ポーカーのフルハウスってどんな役?確率・強さ比較・注意点を解説

ポーカーのフルハウス

フルハウスはスリーカードとワンペアが同時に完成するポーカーの役です。

この記事さえ読めば、フルハウスの役の構成、フルハウス同士の勝敗のつけ方、ポーカーで遊ぶ際に知っておきたいフルハウスに関する注意点を一通り把握できます。

高位役のフルハウスが完成したからといって必ずしも勝てないのがポーカーの奥深さ。しっかり基礎から学んで実戦で役立つ知識に育てていきましょう。

フルハウスはフラッシュやストレートよりも強い役です。ただ、強いだけにフルハウス同士の勝負が想定される際は注意しなければなりません。フルハウスに関する知識を身につけて、勝ちのチャンスを逃さないようにしましょう。

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この記事を読んだら分かること

  • フルハウスとは(画像解説)
  • フルハウス同士の強さ比較
  • フルハウスが出来る確率
  • フルハウスに関する注意点

ポーカーの上位役!フルハウスとは

まずはフルハウスがどういう役なのか理解していただくために、成立条件や呼び方について解説していきます。

フルハウスの成立条件

フルハウスは「スリーカード1組とワンペア1組で構成される役」です。

スリーカードは同じ数字3枚からなる役で、ワンペアは同じ数字1枚からなる役です。スリーカードとペアが同じ数字になることはありません。

フルハウスの呼び方

フルハウスは「フルハウス」だけでも通じますが、英語圏では以下のようにスリーカードとワンペアの数字を分けて呼ぶことができます。

  • (スリーカードの数字)full of(ワンペアの数字)
  • (スリーカードの数字)full
  • (スリーカードの数字)over(ワンペアの数字)

以下のフルハウスを例に確認してみましょう。

スリーカードはA、ペアは10なので、

  • Ace full of Ten(エース・フル・オブ・テン)
  • Ace full(エース・フル)
  • Ace over Ten(エース・オーバー・テン)

といいます。

英語圏では「full boat(フルボート)」や「boat(ボート)」、「tight(タイト) 」と呼ぶことも。どれでもフルハウスと伝わるので、ぜひお気に入りの呼び方を決めてみてくださいね。

フルハウスの語源・由来

1860年代、スリーカード1組とワンペア1組からなるハンドは「フルハンド」と言われていました。

まだストレートとフラッシュが役になかった頃、手持ちのカードをフルに使って作る唯一の役だったとのこと。そのままのネーミングですね。

「フルハウス」に変わったのは1900年代に入る少し前くらいです。ハンドからハウスになった理由は諸説ありますが、チケットが売り切れた劇場を意味する「フルハウス」と関係があると考えられています。

ポーカーでのフルハウス同士の強さ比較・勝敗の決め方

ポーカーの種類にもよりますが、2人以上がフルハウスを完成させる場面はまれにあります。そんな時には以下2つのポイントをチェックして、勝敗を決めるようにしましょう。

スリーカードを構成する数字で比較

まず最初に比較するのは、フルハウスを構成するスリーカードの数字のランクです。

数字のランクは2<3<4…の順に上がり、最上位はAとなります。

【例1】A-A-A-3-3のフルハウス 対 8-8-8-3-3のフルハウス

A-A-A-3-3のスリーカード部分は「A」、8-8-8-3-3のスリーカード部分は「8」。

数字のランクはA>8なので、上記例の場合はA-A-A-3-3が勝利します。

ワンペアを構成する数字で比較

スリーカードの数字が同じで勝負がつかない場合は、ワンペアの数字を比較します。

【例2】J-J-J-9-9のフルハウス 対 J-J-J-5-5のフルハウス

J-J-J-5-5のワンペアは数字「5」に対し、J-J-J-9-9のワンペアは数字「9」。

ランクは9>5なので、 例2の場合は J-J-J-9-9が勝利します。

ポーカーでフルハウスが出来る確率

52枚1組のトランプを使用してポーカーをする場合、フルハウスが出来る確率は0.144%です。

約750回に1回起こる確率なので、珍しい役とまではいきませんが、実戦で見かけることはほとんどありません。

他ギャンブルで出現確率が近いのは、麻雀の二盃口や小三元(約0.1%)あたりでしょう。

フルハウスの出現確率の算出方法を詳しく知りたい方は、以下で計算過程をご確認ください。

他ギャンブルで出現確率が近いのは、麻雀の二盃口や小三元(約0.1%)あたりですね。

確率の計算方法

フルハウスの出現確率は以下計算式で出します。

(フルハウスの全組み合わせ)÷(全組み合わせ)×100=(フルハウスが出る確率(%))

52枚1組のトランプカードから5枚のカードを選ぶ全組み合わせは、C(52,5)=2,598,960通りです。

一方、フルハウスの組み合わせ数はスリーカードとワンペアの出来る確率に着目すれば求められます。

スリーカードから計算しましょう。

同じ数字3枚を選ぶ組み合わせは、A、2、3、…、Kまでで全部で13種類です。
そして、4種類のスート(♡♣♢♠)のうち3つを選ぶことになるので、スートの組み合わせはC(4,3)=4通りあります。

よって、スリーカードの部分の組み合わせは全部で13×4=52通りです。

次に、ワンペアを考えます。

同じ数字2枚を選ぶ組み合わせは先ほど同様に全部で13種類ありますが、先に考えた3枚と同じ数字が含まれてはいけないので、1つ抜いて12種類と考えます。

そして、4種類のスートのうち2つを選ぶことになるので、スートの組み合わせはC(4,2)=6通りです。

よって、同じ数字2枚の部分の組み合わせは全部で12×6=72通りです。

スリーカード1パターンにつき、ワンペアは72通りあるので、フルハウスの組み合わせは全部で52×72=3,744通りとなります。

これを最初に挙げた公式に当てはめると…

3,744÷2,598,960×100≒0.144%

よって、フルハウスが出る確率は0.144%です。

フルハウス以外のポーカー役早見表

下記フルハウス以外のポーカー役一覧です。フルハウスはフォーカードの下、フラッシュの上に位置します。

役の名称説明
ロイヤルストレートフラッシュ同スートのAKQJ10で構成される役
例)A♢-K♢-Q♢-J♢-10♢
ストレートフラッシュストレートとフラッシュが同時に完成する役
例)7♠-6♠-5♠-4♠-3♠
フォーカード同じ数字のカード4枚で構成される役
例)5♠-5♡-5♣-5♢-3♡
フラッシュ同スート5枚のカードで構成される役
例)K♢-J♢-10♢-8♢-5♢
ストレート連続する5枚のカードで構成される役
例)K♠-Q♡-J♣-10♢-9♡
スリーカード同じ数字のカード3枚で構成される役
例)6♠-6♡-6♢-5♣-2♢
ツーペア異なる数字のワンペア2組で構成される役
例)K♡-K♢-J♡-J♢-10♡
ワンペア同じ数字のカード2枚で構成される役
例)A♣-A♢-K♡-J♢-5♠
ハイカード役なし。「ブタ」ともいう。
例)Q♢-J♢-10♢-7♢-4♠

ポーカー勝負で役立つフルハウスの注意点

以下、実際のポーカー勝負で役立つフルハウスの注意点です。

ツーペアだけでフルハウスを期待しない

スリーカードが完成している状態からフルハウスを期待するのはいいですが、ツーペアだけでフルハウスを期待するのは早すぎます。

ツーペアからフルハウスを作るのに必要なカード枚数は、ツーペアをスリーペアに昇格させるカード1枚とワンペアを作る同じ数字2枚の合計3枚。またはスリーペアを作る同じ数字3枚です。

一方、スリーカードからフルハウスを作るのに必要なカード枚数は2枚です。

どちらが確率的に難しいかは計算するまでもないですね。ワンペアが出来た時は良くてスリーカードが完成するぐらいだと思うぐらいにとどめておいて方がいいでしょう。

フルハウス成立時は相手のフォーカードを警戒する

テキサスホールデムのような共通カードがあるポーカーの場合、場にワンペアまたはスリーカードができている状態だと誰かがフォーカードを完成させている可能性が考えられます。

フルハウスはフォーカードに負けてしまうので、フォーカードの可能性がみえている時は必ず警戒するようにしましょう。

特にフルハウスやフォーカードが出来そうな場面で消極的なアクションしかしないプレイヤーがいたら要注意です。ベストハンドを既に完成させ、こちらを罠にハメようとしているかもしれません。

フルハウス同士の勝負を常に想定する

ポーカーの実戦勝負においては、フルハウス同士の勝負が稀に起こります。

確率的には低いですが、頭の隅に置いておかないと全資金をつぎ込んで負けてしまうことになりかねません。フルハウスが出来た時はフルハウス同士の勝負を常に想定しておくことが大切です。

自分のフルハウスのスリーカード部分が下位ランクの時は慎重にプレイするようにしてください。相手に上位ランクのフルハウスが出来ている可能性が高いなら、フォールドする他ありません。

ポーカーのフルハウスまとめ

この記事のまとめ

  • フルハウスはスリーカードとワンペアが組み合わさってできる役
  • フルハウスの出現確率は0.144%と役の中では低い方である
  • フルハウス同士の勝負はスリーカード部分の数字を比較して決める
  • スリーカード部分で勝敗がつかない場合はペア部分の数字を比較して決める

ポーカーのフルハウスはスリーカードとワンペアが合わさって出来る役です。

その確率0.144%。ポーカーの役のなかでは出来にくい方ですが、その分ランクは強いため、完成すれば勝てる可能性は高いです。

ただしフルハウス同士の勝負やフォーカードには気を付けましょう。場のカードからみてベストハンドだと判断できるなら全力勝負、そうじゃないなら慎重にプレイした方がいいですよ。

この記事を書いた人

ハル

予備校講師やセミナー講師を経て、在宅ライティング専業になりました。
Casimoでは2018年立ち上げ当初からカジノゲームや必勝法・攻略法の記事作成を担当しています。

ハル

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