長崎IR事業者候補3者が事業運営の提案書を提出

長崎IRは、佐世保市のハウステンボスの隣に誘致が予定されており、九州全体の経済波及効果になり得るとして期待が高まっています。いよいよ本格的に誘致に向けての活動が始められる長崎IRでは、事業者候補の3者が2次審査のための提案書を提出していることが判明しました。

カジノ誘致の有力候補の一つである長崎IRに提案書を提出した三者は一体どのような事業者なのかをまとめていきます。また、今後の予定や動向についても合わせて紹介をしていきます。

長崎IR事業者は3者全てが二次審査へ

今回、長崎IRへ事業運営の提案書を提出したのは、下記の3者です。

  • オシドリ・コンソーシアム
  • CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN(カジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパン)
  • NIKI Chyau Fwu(Parkview) Group(ニキチャウフーパークビューグループ)

1次審査を通過したのは、5者中こちらの3者だったため、2次審査へは全ての事業者が公募を続けたことになります。

各グループ・事業者の特徴や戦略、発表されているコメントなどはこちらです。

概要 戦略・コメント
オシドリ・コンソーシアム 長崎IRのために設立された日本法人。香港の大手総合金融サービス会社を親会社に持つ。 代表取締役のアレハンドロ・イエメンジアン氏はIR事業に関する豊富な経験があるのが強み。長崎地域ならではの豊かな文化を活かしたIRを作りたいと強調している。
CAIJ オーストリアのIR事業者。ヨーロッパを中心に複数のカジノリゾートを運営している。 ハウステンボスのヨーロッパの街並みを活かし、和風の情緒も取り入れた”和洋折衷”なカジノリゾートを作っていきたいとコメントしている。
ニキチャウフー 日本企業「株式会社THE NIKI」と、台湾企業「チャウフー社」のコンソーシアム。 リゾートホテル運営経験で培われたホスピタリティを発揮し、最高のおもてなしを提供するIRを作っていきたいと意気込みを見せている。

 

長崎IRの事業者公募の今後の予定

長崎県は、2次審査書類を各応募者の最終提案書としており、今回の審査で事業者が最終決定される見通しです。8月頃に応募者のプレゼンテーションを行い、さらに同月に最終審査結果まで発表される予定とのことです。

事業者の選定においては、運営・財源・コンセプト・地域還元など様々な側面から1000点満点で評価が行われ、最も点数の高かった事業者が選ばれます。いかに他の事業者に差をつけたPRをするのかが鍵になりそうですが、三者三様のコンセプトが示されており、どの事業者が選定されるのか現時点では分かりません。

選定された事業者によって長崎IRのコンセプトや施設づくりは全く異なったものになることが予想されるため、最終審査は非常に重要な決定になるでしょう。

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