和歌山県がIR公聴会の延期を発表!理由は区域整備計画の準備不足

和歌山県は、IR誘致の区域整備計画に伴い令和3年11月25日(木)~令和3年12月5日(日)の期間で「統合型リゾート(IR)公聴会(説明会)」を実施する予定でしたが、開催が延期となりました。

その理由は、和歌山IRの事業者であるクレアベストグループの準備不足によるものとされており、IR公聴会が延期となった理由や今後の予定などこの記事では整理していきます。

IR計画の不透明さに和歌山県議から批判が続出

11月19日に和歌山県議会で開かれたIR対策特別委員会に県とクレアベストグループの担当者が参加をしました。

説明の中心は区域整備計画についてのことや、アメリカの大手カジノ事業者であるシーザーズ・エンターテイメントがパートナーとなること、MICE施設の計画案などについてでした

その際、県議員から区域整備計画案についての質問がなされ、資金調達の方法や運営事業の主体となる企業メンバーなどについて具体的な説明が行えず、「現段階での説明は行えない」と言葉を濁す結果になりました。

これに対し県議員からは「IR計画が不透明すぎて県民に説明ができる段階にない」「県民に説明もせずに意見を聞けるはずがない」など批判が続出した結果となりました。

県とクレアベストグループも準備不足であることを認め、出席者全員合意の上で公聴会とパブリックコメント(意見募集)の延期が正式に決定しました。

和歌山IR公聴会の開催は来年2月を予定

和歌山県は、今後はSPC(特別目的会社)を設立し、現段階で不透明である資金調達の方法や、運営事業の主体企業などを明らかにした上で県民への説明を行う方針としています。

資金調達計画などの公表は1月末ごろを予定しているため、IR公聴会は2月以降の開催となる見込みとなり、区域整備計画については、パブリックコメントで集まった意見を反映した上で国への申請を行うこととしています。

和歌山県は、来年2月に開催予定の県議会で区域整備計画の承認を得る必要があるため、県民への公表を前倒しにできないかクレアベストと協議するとの発表もしています。

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