横浜IRの施設外観提案パース図が公開!2者の違いを比較

現在、横浜市ではIR誘致に向けての活動が進められており、IR事業者候補は2者まで絞り込まれました。

2者のうち、1者はシンガポールを中心にカジノ事業を展開している「ゲンティン・シンガポール」であると公表されています。もう1者については、事業者の意向によって公表はされていませんが、マカオでカジノ事業を展開している「メルコリゾート」ではないかとの説が有力です。

横浜IR誘致の事業者候補である2者から、カジノリゾートの施設外観案が発表され、横浜市がパース図を公開しています。それぞれの事業者が提案をしている、施設外観案について紹介をしていきます。

【外観案①】横浜の港町に映える海外リゾートのようなIR

まず一つ目は、横浜の港町ならではの立地を生かした、海外リゾートのような外観のIRです。波を彷彿とさせる大きな建物が中央に配置されているのが特徴的です。

中央の大きな建物を中心として、カジノやホテル、モールなどが入る予定とのことです。他には展示場棟、アート&デザイン・ミュージアム棟、ウォーター・パーク、ウェルカム・ハブ棟などの導入が検討されています。

緑も多く配置されていることから、海や木といった自然を活かした計画であることが伺えます。

【外観案2】横浜の空や海を映し出す美しい外観のIR

もう一つの外観案は、Y字型に三つの建物が配置されたデザインが特徴的です。建物はすべてホテル棟の予定で計画されています。

こちらの案の最も大きな特徴は建物の全面が鏡張りになっていて、建物に横浜の美しい空や海が映し出される設計になっている点です。横浜の魅力の一つである海を最大限に活かそうとする姿勢が伝わってきます。

敷地内では、まるで海中にいるかのような気分を味わうことのできる巨大な水槽や、横浜の海を背景とした巨大水中アートなどを備える体験型施設を建設予定とのことです。他にはレジャーアトラクション施設などの計画も予定されています。

横浜IR候補地の「山下ふ頭」とは

横浜IR誘致の候補地である「山下ふ頭」とは、一体どのような土地なのでしょうか?実は、カジノ誘致の計画が出る前から山下ふ頭は横浜市の再開発予定地だったのです。

かつてはドーム球場構想もありましたが「集客の拠点にしたい」との考えから、エンターテイメント施設・スポーツ施設などの構想へと切り替わっていきます。そして、カジノ法案が可決されたことで正式に横浜市のIR候補地に決まりました。

横浜市においてIR誘致が決定すれば、山下ふ頭は計画通りカジノリゾートとして開発されていきます。しかし、IR誘致が否決された際には、カジノを含まないハーバーリゾートとして開発される代替案が出されています。

今後、横浜のIR誘致がどのような形で進められていくのか、まだまだ目が離せません。