山中市長が所信表明で横浜IR誘致の撤回を宣言!国内のカジノ誘致はどうなる?

かねてより横浜IRを撤回する姿勢を見せてきた山中市長は、横浜市議会で初となる所信表明演説を行い、横浜IR誘致の正式な撤回を宣言しました。

出馬時から横浜IR誘致の撤回を謳ってきた山中市長は、これで市民との公約を果たした形となります。

横浜IR誘致の撤回宣言により、これまで横浜市で推進されてきたIR誘致の活動はどうなっていくのでしょうか?

また、横浜が候補地から外れたことにより、一体どこが有力候補地になるのか、横浜IR撤回の影響を詳しくまとめていきます。

横浜IR誘致撤回までの経緯と今後の動向

9月10日に実施された横浜市議会において、山中市長は所信表明演説を行い、横浜のIR誘致を撤回することを正式に宣言しました。

横浜市ではIR誘致反対の声が市民から多数上がっており、反対率は7割にも上るとされていました。

山中氏は横浜市長選へ出馬をしたときからIR誘致に強く反対の姿勢を示していたため、横浜市民の山中氏へ対する関心は最初から高かったことが推測できます。

IR推進派と反対派に分かれていた市長候補

横浜市長選挙は、林前市長がIR推進のために出馬をしたり、元国家公安委員会委員長の小此木氏が首相の支援を受けて出馬するなど、非常に多きな注目が集まっていた選挙でもあります。

林氏や小此木氏も健闘はしたものの、蓋を開けてみれば反対派の山中市長が圧倒的な票数を獲得する結果となりました。

山中市長は、横浜IR反対以外にも新型コロナウイルスへの対策を打ち出すなどしており、IR撤回以外の部分でも評価されたことが考えられます。

当選後の記者会見では、IR誘致撤回の姿勢を改めて示すと共に、カジノ誘致の代替案となる開発を提案していました。さらには「9月中にIR誘致撤回の公式な宣言を市民に向けて発表する」と表明、そして実際に今回の撤回宣言が行われた運びとなっています。

横浜IR誘致の撤回宣言により、IR推進室の廃止や予算の執行停止、事業者選定の中止などが今後は進められていく予定とのことです。

カジノ誘致の候補地をまとめて紹介

横浜はIR誘致の有力候補地の一つでしたが、撤回したことにより他の候補地が優勢になることが考えられます。

国内で現在IR誘致が推進されている他の候補地をまとめました。

【和歌山】和歌山マリーナシティ

和歌山IRはマリーナシティに誘致を予定しており、事業者はカナダに本社を構える「クレアベスト・グループ」に決定しています。和歌山県は事業者選定を国内最速で行い、現在は事業者と協力し合いながら区域整備計画を全力で進めている有力候補地の一つです。

事業者であるクレアベストは、カジノ運営の経験が浅いことが懸念されていますが、計画のブラッシュアップをしていけばIR誘致が決まる可能性は十分にあります。開業予定は2026年春頃となる見通しです。

和歌山IR:和歌山県が全国初となるIR基本協定を締結!クレアベストとIR誘致の今後

【長崎】長崎ハウステンボス

ハウステンボスの隣に誘致を予定している長崎IRは、カジノの運営経験が豊富な「カジノ・オーストリアインターナショナル」を事業者に選定しています。カジノオーストリアは国営傘下の企業でもあり、世界中で多数のカジノ運営を成功させてきました。長崎県にとっては頼もしいパートナーであると言えるでしょう。

さらに長崎県はセミナーの定期開催を行い、地方企業や市民への認知も深めるなど積極的な誘致活動もしています。その活動が功を奏してかカジノ誘致に賛成派の市民も多く、今のところ順調にIR誘致を進めています。開業は2025年を想定しています。

長崎IR:長崎IRは事業優先交渉権者にカジノオーストリアを選定し基本協議締結へ

【大阪】夢洲(ゆめしま)

大阪IRは、万博開催の場所でもある夢洲に誘致を予定しています。大阪はあくまでも万博開催を最優先事項とする方針を正式に発表しており、他の候補地と比べIR誘致は遅れを取っている状況です。

事業者選定もまだ正式には決まっていないものの、カジノ誘致はこのまま進めていく方針を示しています。カジノの開業は、万博の影響もあり最速でも2028年頃になる見通しとのことです。

大阪IR:大阪IRに万博開催が与えた影響とは?大阪のカジノ誘致事情まとめ

【東京】お台場

オリンピックの開催が決まった頃は東京のお台場がカジノ誘致の最有力候補地とされていましたが、現在の東京都はカジノ誘致に対して消極的な姿勢です。事業者選定や構想も先送りにされており、カジノ誘致が進められるのかどうかも定かではありません。

しかし、横浜のIR撤回により、再び東京IRの計画が動き出す可能性が浮上してきています。カジノの候補地は東京以外いずれも西日本であるため、東日本の代表として東京が選ばれる可能性もゼロではありません。

しかしながら、東京都からカジノ誘致への正式な発表があったわけではないので、今後の動向に注目したいところです。