和歌山県が全国初となるIR基本協定を締結!クレアベストとIR誘致の今後

和歌山県は、IR優先交渉権者に選定をした「クレアベスト・ニーム・ベンチャーズ株式会社及びClairvest Group Inc.のコンソーシアム」と、8月25日にIR基本協定を正式に締結したことを発表しました。IR基本協定が締結されたのは全国初となるため、和歌山県は他の候補地よりも一歩リードをした形になります。

和歌山IRはマリーナシティを誘致の予定地としており、実現に向けて着々と計画の作成が進められている状況です。和歌山IRの最新情報や、横浜IR撤回による影響などについてまとめていきます。

基本協定を締結した和歌山IRとクレアベストの今後

クレアベストが和歌山IRの優先権者候補として選定されたのが6月2日のことで、このときもIR優先権者候補を選定したのは和歌山県が全国で初めてでした。そして今回、基本協定を正式に結んだことで、和歌山県はまたも他の候補地よりも先んじてカジノ誘致の計画を進めていることになります。

基本協定とは、事業者が提案する区域整備計画を国土交通大臣が認定し、実施協定締結に必要な諸手続きについて定めるものです。

クレアベストはすでにカジノリゾートのコンセプトや構想を発表しており、今後はさらなるブラッシュアップをしていく予定であるとしています。国への申請期限が4月28日となっている区域整備計画の作成を中心に、県と事業者が協力し合い、カジノ誘致を進めていく方針です。

また、カジノ誘致を実現するためには市民からの理解を得ることも必要となってくるため、説明会などを実施しIRの情報を発信していく予定です。

横浜市のIR誘致撤回で和歌山IRが有力候補になり得るのか

和歌山IRの事業者であるクレアベストはカジノの運営実績に乏しく、カジノ誘致の実現は厳しいのではないかという見方もありました。しかし、横浜市のIR誘致撤回により和歌山IRが有力候補地の一角になり得る可能性が高くなりました。

横浜はもともとカジノ誘致の有力候補地の一つでしたが、8月に行われた横浜市長選挙でカジノ反対派の山中新市長が当選したことにより、横浜市のIR誘致は撤回の方向で動いています。

参考:山中新市長は横浜IR撤回に向けて事業者選定を中止する方針を発表

横浜を除いたIR候補地は、東京・大阪・長崎・和歌山の四つです。しかし、東京はカジノ誘致の計画において遅れを取っているため、横浜が撤回となった今、有力候補地はは大阪・長崎・和歌山の3つであるとされています。

国内のカジノ誘致は最大三箇所であるため、区域整備計画をブラッシュアップしていけば、和歌山IRが実現する可能性も十分に見えてきます。横浜IR撤回の影響は大きいと言えるでしょう。