ブラックジャックのカウンティングは使えるのか?必勝法・攻略法

カウンティングはデッキにどんなカードが残っているのかを予測する手法です。

ブラックジャックにおいて、カウンティングは本場カジノで禁止行為になるほど強力な手法ですが、実はオンラインカジノのライブカジノではある程度通用します。

今回は、ブラックジャックのカウンティングについての仕組みやその手順を紹介します。

完璧にできなくてもカウンティングの基本を知っているだけで役立つ場面はあるので、ぜひこの機会に覚えておいてください!

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この記事を読んだらわかること

  • カウンティングの方法や仕組みについて
  • カウンティングの実践例
  • 入門レベルから上級レベルまでのカウンティングの種類
  • カウンティングが有効なところ・そうでないところ

ブラックジャックのカウンティングとは

カウンティングとは、場に出たカードを数値化して暗記し、デッキの中にどの数字のカードが残っているかを予測する手法です。

残りカードを予測することでプレイヤーとディーラーどちらが勝ちやすい状況なのかを判断します。

プレイヤーが勝ちやすい状況になったら、ベット額を増やしたり積極的にダブルベット等して利益を伸ばしていくのがカウンティングの目的といっていいでしょう。

カウンティングの仕組み

カウンティングでは、数字の10として扱われる「10・J・Q・K」の4枚がどの程度残っているか把握する事が重要です。

例えば、プレイヤーの合計数が「10」あるいは「11」であったとしましょう。

この時、デッキの中に「10」が多く残っているかどうかを判断できれば、「10」を引いて「20」や「21」といった強い数字を揃えられる可能性が高いかどうかまで判断できるのです。

反対に、プレイヤーの合計数が「15」~「17」付近の微妙な数字であった場合、「10」を引いてバーストする確率が高く、無理な勝負は避けた方が良いと判断できます。

また、カウンティングはプレイヤー側だけでなく、ディーラー側の点数を予想することにも利用できます。

例えば、カウンティングによってシューの中のカードは10が多いと判断できる場合、ディーラーのアップカードが「3」や「4」などの低い数字であれば、「10」を引いてバーストする可能性が高いと言えます。

この時、プレイヤーはヒットせずスタンドを選択すれば、ディーラーのバーストを誘発できる可能性があります。

このように、カウンティングを使うことで現在自分が「有利な立場」にあるか「不利な立場」にあるのかが推測できます。

ブラックジャックでのカウンティング方法

ブラックジャックのカウンティングでは、場に出たカードを数値で振り分けて簡略化し、カウントしていきます。

トランプは枚数が決まっているため、場に出ているカードを数値化し計算することで、残りカードの偏りを認識できるようになるのです。

それでは基本的なカウンティング方法を確認していきましょう。カウンティングの基本「ハイローシステム」では、以下ルールでカードをカウントしていきます。

  • 「10、J、Q、K、A」が場に出れば…「-1」
  • 「7、8、9」が場に出れば‥「±0」
  • 「2~6」が場に出れば…「+1」

「-1」でカウントするのはプレイヤーに有利なカード、「+1」でカウントするのはプレイヤーに不利なカード、それ以外は影響のないカードです。

場に出たカードをカウントし、その結果がマイナスかプラスかで、どう勝負するのかを決めていきます。

計算は単純なので暗算も難しくありません。また、オンラインカジノなら紙に書いて覚えていってもOKです。

カウンティングの結果がマイナス

カウンティング結果がマイナスの場合は、マイナス値「ー1」である「10・絵札」のカードが場に多く出てしまった状態です。

つまり、その後出てくるカードに「10」が出現する可能性が低いため、プレイヤーが勝ちにくい状況です。

この場合、ダブルダウンのような積極的な勝負に出るメリットはあまりません。

大きな冒険は控えて、ディーラーのバーストをじっくり待つ慎重な選択が良いでしょう。

カウンティングの結果がプラス

カウンティング結果がプラスの場合は、プラス値「+1」である「2〜6」のカードが場に多く出ていて、マイナス値「ー1」の「10〜A」がデックに残っている状態です。

こちらはマイナスのカウンティングとは逆に、「10」のカードが出現する可能性が高いので、ヒットやダブルダウンのような積極的な勝負に出ても期待値がある状態です。

また、「17」までヒットしなければいけないディーラーがバーストする可能性も高くなるので、総合的にプレイヤーにとって有利な状況といえます。

カウンティングの実践例

説明だけではわかりにくいので、実際のゲームでカウンティングをシュミレーションしてみましょう。ここでは、ベラジョンカジノのスピードブラックジャックで1ゲーム遊んだものを例にしていきます。

1テーブルに5席埋まっている状態で以下のゲームが行われました。

カード配布順に、右端のプレイヤー①から手札をみていきましょう。

右の手札は「8」を±0とカウントし、「6」と「3」はそれぞれ+1とカウントします。
「±0+1+1」で、カウンテング結果は『+2』です。

左の手札は「Q」をー1とカウントし、「6」と「3」はそれぞれ+1とカウントします。
「ー1+1+1」で、カウンテング結果は『+1』です。

プレイヤー2は、「Q」をー1とカウントし、「6」と「2」はそれぞれ+1とカウントします。
「ー1+1+1」で、カウンテング結果は『+1』です。

クローバーの6がプレイヤー1と重複していますが、カジノのブラックジャックは複数のデックを使用することが多いため、スーツの柄はカウンティングには関係ありません。

数字だけ見るようにしてください。

プレイヤー3は「8」が2枚なので、「±0±0」でカウンティング結果は『±0』です。
同じ数字は計算しやすく楽ですね。

プレイヤー4は「K」と「10」はそれぞれー1とカウントするので、「−1−1」でカウンティング結果は『−2』です。場のプレイヤーの中で唯一のマイナスです。

最後に、ディーラーの手札を計算しましょう。
「6」は+1、「7」は±0、「J」はー1とカウントします。
「+1±0ー1」で、カウンティング結果は『±0』です。

プレイヤーとディーラーの全てのカウンティング結果を合計すると、『+2』となりました。

ここでは例として1ゲームの結果のみですが、もちろん複数回プレイした方が正確な数字が測れることは言うまでもありません。

先に説明しましたとおり、カウンティング結果にそって以下のように判断します。

  • カウンティング結果がプラス…プレイヤー不利。積極勝負策は控えるべき。
  • カウンティング結果がマイナス…プレイヤー有利。積極勝負した方がいい。

ブラックジャックで使える様々なカウンティング

ここまで紹介したのは、ブラックジャックの中でも最も一般的で基本となる『ハイローシステム』と呼ばれるカウンティング方法です。

ブラックジャックにはこの他にも、計算を必要としない入門レベルのものから、複雑な計算やサイドカウントなども必要とする上級レベルのものまで、様々な種類のカウンティングがあります。

ここではオススメのカウンティングを紹介してくので、基本をマスターしたら是非チャレンジしてみてください。

カジュアルシステム

ブラックジャックのカウンティングの中でも初心者が最も扱いやすいのは『カジュアルシステム』です。

カジュアルシステムは、ゲーム中に大きい数字(10〜A)か小さい数字(2〜6)のどちらが多く出ているかを、頭の中で認識していきます。
と言っても、具体的に頭の中で数えるのではありません。

ゲームで配られるカードの流れをみて「大きい数字が多く出ている感じがする」「小さい数字が多く出ている感じがする」というように、感覚で認識しながら以下のように判断していきます。

  • 大きい数字(10〜A)が多く出ている→小さい数字が多くデックに残っている→ディーラー有利
  • 小さい数字(2〜6)が多く出ている→大きい数字が多くデックに残っている→プレイヤー有利

感覚なので他のカウンティングのように精度が高いわけではないですが、使っているうちに勘が鍛えられていくので、ブラックジャックを攻略したい初心者に非常にオススメです。

KOシステム(ノックアウトシステム)

KOシステムは別名『ノックアウトシステム』と呼ばれるカウンティングです。

前述のハイローシステムと同じように期待値が高いですが、『7』の扱いだけが以下のように異なります。

  • 10〜A:ー1
  • 8・9:±0
  • 2〜7:+1

このカウンティングでは、シングルデック以上のブラックジャックで『キーカウント』を基準に判断します。

デック数初期カウントキーカウント
シングル0+2
ダブル-4+1
6デック-20-4
8デック-28-6

例えばシングルデックのブラックジャックなら、カウンティングの合計がキーカウント『+2』以上でディーラー有利、『+2』以下でプレイヤー有利と読むことができます。

レッドセブンカウント

レッドセブンカウントは、名前の通り『赤の7』がポイントとなるカウンティングです。

ハイローシステムと基本的なカウント方法は似ていますが、『赤の7』に限って特殊な数え方をします。

カウンティング方法は以下の通りです。

  • 10〜A:ー1
  • 黒の7・8・9:±0
  • 2〜6・赤の7:+1

この方法ではKOシステム同様、デック数によって以下の計算式でスタート値が異なっていくので、注意が必要です。

デック数ごとのスタート値=『デック数 × ー2』

例えば、一般的な6デックのブラックジャックなら、『6デック × ー2』でー12がスタート値となります。

レッドセブンカウントは、ハイローシステムやKOシステムのようにシンプルな計算だけでなく、様々なストラテジーを組み合わせて応用できるカウンティングでもあります。
基本の数え方に慣れたら、さらに発展させて極めていきましょう。

ハイオプトワン

ハイオプトワンは、ブラックジャックのシングルデックのみに通用するカウンティングです。

カウンティング方法はハイローシステムに似ていますが、「2」と「A」は『±0』として数えていきます。まずは基本のカウンティング方法を確認しましょう。

  • 10〜K:ー1
  • A・2・7〜9:±0
  • 3〜6:+1

ハイオプトワンでは、この基本のカウンティング方法に加えてサイドカウントやトゥルーカウントなども組み合わせていきます。

【Aのサイドカウント】

カードがデックの1/4(13枚)出た状態で、

  • 『A』が1枚も配られていなければ『+1』
  • 『A』が2枚配られていたら『ー1』

【トゥルーカウント】

カウンティングの合計値を、デックに残っているカード枚数で割ります。

例)
カウント値が−3でデックの残りカードが20枚なら、(ー3)÷ 20 = ー0.15
トゥルーカウントは、『ー0.15』となる。

このトゥルーカウントの値が高いほど期待値が高いと判断します。

ハイオプトツー

ハイオプトツーは、ハイオプトワンをさらに発展させた上級レベルのカウンティング方法です。

ハイオプトワンの基本では、カードを「ー1」「±0」「+1」の3種類に分けてカウントしましたが、ハイオプトツーでは以下の4種類に分けて計算していきます。

  • 10〜K:ー2
  • 8・9・A:±0
  • 2・3・6・7:+1
  • 4・5:+2

この数値で1デック(52枚)全て配り終わると、「±0」で収束するのが特徴です。
また、ハイオプトワンと同じように『Aのサイドカウント』と『トゥルーカウント』を組み合わせることでより高い精度で期待値を見極められるようになります。

ゼン

ゼンも上級レベルのカウンティングシステムで、ハイオプトツーのようにカードを4種類に分ける方法となっています。
ハイオプトツーと異なるのは、『Aのサイドカウント』がない点です。その代わり、「A」を強いカード群(10〜A)に含めることで全体のバランスをとっています。

まずは基本のカウンティング方法を確認していきましょう。

  • 10〜A:ー2
  • 8・9:±0
  • 2・3・7:+1
  • 4〜6:+2

『Aのサイドカウント』はありませんが、上記のカウンティング結果にデックの残りのカード数を割って『トゥルーカウント』を算出していきます。

こうすることで、より高い精度で期待値を導き出すことができます。

ライブブラックジャックではカウンティングが有効

オンラインカジノのライブカジノで遊べるブラックジャックは、カウンティングをするのにうってつけの場所です。

オンラインカジノはPCやスマホでプレイするため、本場カジノのように監視カメラやスタッフから目線や言動をチェックされることがありません。

その上、例えカウンティングを紙に書いて行ったとしても、カジノ側にバレる心配はほとんどないと言えます。

しかし、ライブカジノでカウンティング対策に8デック以上のカードを使っていたり、利用規約で原則禁止にされているカジノも少ないのも事実。

そういったカジノではベット額の動きなどをチェックしていて、不自然なベット額の強弱などによってカウンティングの疑いがかけられるケースもあります。

最悪は勝利金の引き出し拒否やアカウントブロックとなる可能性もあるので、十分に注意しましょう。

ずっと少額プレイだったのにデッキ後半でいきなり高額資金を張るとカウンティングを疑われる可能性が高くなります。

本場カジノでカウンティングは禁止されている

オンラインカジノのブラックジャックと違い、本場カジノではカウンティングが原則禁止とされており、実際にバレると出入り禁止になることもあります。

場に出ているカードを暗記する程度なら咎められません。しかし、テーブルにいる全てのプレイヤーのカードまで注意を払っていたり、あるタイミングで不自然なベット額の強弱がある場合は疑われる可能性が高くなります。

目線や会話で疑われることもあるので、本場カジノではカウンティングしないのでただ楽しむくらいにした方が賢明です。

オンラインカジノのテーブルゲームでは使えない

オンラインカジノのゲームの中でもコンピューター相手のテーブルゲームではカウンティングは使えません。

テーブルゲームはソフトウェア側で乱数調整を行っており、カードが1ゲームごとに回収されます。

そのため、どのタイミングでシャッフルされているか、デック数が今どのくらいかを把握することもほとんど不可能ですのでカウンティングを行ってもほとんど意味がありません。


ただし、ディーラーに急かされることもありませんので、上記で紹介したカウンティングの練習には最適なので、是非試してみてください。

ブラックジャックのカウンティングを簡略化するコツ

ブラックジャックのカウンティングは計算し間違えてしまうと意味がありません。

ですので、できるだけ計算の回数を減らし、ミスする可能性を少なくする工夫が大切です。

そのうえで実践的に使える計算のコツはこちら。

  • 「+1」と「-1」はセットで考える
  • 「0」のカードは無視する

「+1」と「-1」は相殺されてカウントは「0」になるので、場に出たら、いちいち一枚ずつ計算せずにセットで「0」とみなすようにしましょう。

そうすれば、計算する回数を一気に減らすことができます。

また、「0」は足しても引いても0なので、カウンティングの時は無視するぐらいでちょうどいいです。

あと残りのカードだけ計算しておけばいいと考えたら、カウンティングの負担はずっと楽になりますよ!

ブラックジャックのカウンティングまとめ

この記事のまとめ

  • カウンティングはデッキ内の残りカードを把握する裏ワザ
  • カウンティングの結果で場の状況がわかる
  • 様々な種類のカウンティングがある
  • 必ずしも絶対的な攻略法ではない

いかがでしょうか。ブラックジャックには様々な攻略法がありますが、その中でもカウンティングは高い効果が期待ができる攻略法でした。

もちろん、カウンティングが行えたから必ず勝てるわけではありませんし、本場のカジノでは対策が取られていることがほとんどです。
しかし勘を磨く上で非常に役立ち、他の攻略法と組み合わせて使うこともできるので、ブラックジャックを極めたい人は是非オンラインカジノで練習してみることをオススメします。

この記事を書いた人

ハル

予備校講師やセミナー講師を経て、在宅ライティング専業になりました。
Casimoでは2018年立ち上げ当初からカジノゲームや必勝法・攻略法の記事作成を担当しています。

ハル

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