【IR施行規則案】日本のカジノで解禁されるゲーム9種類発表!
日本のIR誘致活動にまたひとつ進展です。
IRの事業者管理などを管轄するカジノ管理委員会が、IR施行規則案の中で、日本でIRを開業させた場合に解禁されるゲームの種類を公表しました。
今回は、日本のカジノで解禁される9種類のゲームをご紹介します。日本でのカジノ開業に向けた今後の課題も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
日本のカジノで解禁される9種類のゲームとは
IR施行規則案は、5月9日まで実施予定のパブリックコメントを受け、その後正式に決定されるものです。施行規則案に解禁が明示されている9種類のゲームを、以下の表でわかりやすく示しました。
上記の9種類は、いずれも世界中で遊ばれているメジャーなゲームばかりです。IR施行規則案では、こうしたゲームを解禁する一方で、不正防止やギャンブル依存症対策についても盛り込んでいます。
追加されるゲーム | |
バカラ | カードゲームの王道。プレイヤーとディーラーが交互に最大3枚のカードを足していき『8』に近くなる方を予想する |
ブラックジャック | 別名『トゥエンティワン』でディーラーと1対1の手札勝負。52枚のカードを配り21点に近づけるゲーム。22点以上はバーストで負けとなる |
ポーカー | 5枚のカードから役を揃えるゲーム。中央にコミュニティカードを設ける『ホールデム』なども有名 |
ルーレット | ディーラーが専用の数字盤にボールを投げ入れ、落ちる位置の番号や色などを予想するゲーム |
シックボー | 専用容器のなかでシャッフルされる複数のサイコロの出目を予想するゲーム。ゾロ目や連番など配当が大きくなる出目もある |
クラップス | プレイヤーの投げる2個のサイコロの出目を予想するゲーム。サイコロを投げる『シューター』はラウンドごとに交代する |
カジノウォー | ディーラーとプレイヤーにそれぞれ1枚ずつカードを配り数の大小を競うシンプルなゲーム。他のゲーム同様Aが最強で2が最弱となる |
マネーホイール | ルーレットを縦にしたような円形パネルの数字を当てるゲーム。一番上の矢印に止まったマスの配当が受け取れる |
パイゴウ(牌九) | ドミノに似た4枚の牌を2枚2組で分け役の強さをディーラーと競うゲーム。1対1で遊べる |
日本のカジノ開業までにクリアすべき要素
日本のIR開業については、汚職事件や新型コロナウイルス流行といった障壁に阻まれ、当初の予定よりも計画はずれ込んでいます。
しかし、各自治体で計画を変更しながら少しずつ事態は進展。具体的なゲームの種類が盛り込まれた施行規則案も発表されました。ここでは、今後IR開業に向けて残された課題についてまとめています。
候補地の正式な選定
日本のIR開業においては、横浜・大阪・和歌山・長崎が積極的なIR誘致活動を行っています。それぞれ事業者選定が始まっており、いずれも2021年中には事業者選定を実施する見込みです。
愛知県など、態度を保留している自治体もありますが、北海道はすでに誘致見送りを表明しています。今後、まずはIR開業の正式な候補地を決定することが開業の大前提となるでしょう。
候補地での施設着工・開業
IR事業者や候補地が正式に決まった場合、次はカジノ開業に向け施設を建設する重要な工程が待ち受けています。
事業者は選定審査過程で廉潔性審査等も受けますが、審査に通過しても、環境・交通整備には巨額な費用が必要です。自治体それぞれにアクセス面やインフラの問題などで課題を抱えている現状もあります。
依存症対策などの課題への施策
IR開業について多くの国民がカジノ開業で不安視しているのがギャンブル依存症者の増加です。各自治体は、地域住民に対し説明の機会を設けるなど、この問題に対し取り組みを始めています。
また、先述したIR施行規則案には、依存症疑いのある利用者に最低1年以上の入場禁止や入場回数制限を課すといった対策も盛り込み済み。こうした予防策のみで国民の理解を得られるかどうかも今後の焦点です。