今回はブラックジャックの「インシュランス」について徹底的に解説していきます。
インシュランスは「保険」という意味で、ディーラーの1枚目のカードがA(エース)でブラックジャックになる可能性がある時に、賭け金の半額をベッティングし、「保険」をかけるアクションです。
一見すると救済策のようなインシュランスですが、本当に得かどうか気になる人もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、インシュランスは損するケースもあります。なぜ損をするのか、インシュランスの基本的なやり方から損益まで詳しい説明とともに、場面ごとの解説していきます!
インシュランスした結果は、損するケースと損が出ないが利益も出ないケースのどちらかになります。長期的にみるとインシュランス自体マイナス期待値しかないので、ここぞという時だけ使うようにした方がいいでしょう。
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この記事を読んだらわかること
- インシュランスの基本
- インシュランスが的中した場合の損益
- インシュランスが外れた場合の損益
- インシュランスを払って損する場合と得する場合
- インシュランスしない方がいい理由
インシュランスとは?
インシュランスとはディーラーのアップカードがAの時に選択できるアクションです。
アップカードがAである場合、もし隠しているカードが「10か絵札」ならディーラーが最初の2枚でブラックジャックになります。その場合プレイヤーのカードが21でない限り、負けて最初の賭け金が没収されてしまいます。
そんな不利な状況を回避するため、インシュランスでディーラーがブラックジャックになる可能性に対する「保険」として、最初の賭け金の半額を追加でベットするのです。
ちなみにインシュランスはもともと「保険」という意味です。
インシュランスしていれば、ディーラーがブラックジャックになってもその予想が「当たり」ということなので、インシュランスした賭け金の3倍の配当をもらえます。
インシュランスの賭け金3倍は最初の賭け金と同じ額になるので当たればプラスマイナスゼロ、つまり結果的に損得0に持ち込めます。
では、実際のインシュランスの流れを確認していきましょう。ここでは分かりやすく説明するためにベラジョンカジノの画像を引用していますので、実際のゲーム画像をみながらイメージしてみてください。
ブラックジャックのインシュランスの例
下記画像では最初に10ドル賭けています。
ディーラーのアップカードがAなので、インシュランスの選択肢が出てきました。
インシュランスするために、最初の賭け金10ドルの半額5ドルをベットします。
これでディーラーがブラックジャックになれば保険金に対する配当が3倍払い戻されます。しかし、最初の賭け金は没収されるので、トータルで損益0になります。
また、ディーラーがブラックジャックでない場合は、保険金が没収されます。
インシュランスは言うなれば「ディーラーがブラックジャックか当てる賭け」なので、当たれば損はないという点が最も重要です。
ただし、外した場合は逆に損する可能性もあります。その点については次で詳しく説明していきましょう。
考えられるインシュランスの4パターン
結局、インシュランスはした方がいいのかどうか?気になるところですよね。
その疑問を解決するためにも、ここからは実際に考えられるインシュランスの4パターンを検証していきたいと思います。
例ではわかりやすいように最初の賭け金(本戦の賭け金)は10ドルとして、インシュランスで5ドル払う設定で統一します。
インシュランスが的中し、本戦で相手に負けたパターン
プレイヤーの合計値「17」に対して、ディーラーのアップカードはAです。
ここでブラックジャックが出た場合、自動的に本戦は負けとなります。
ディーラーがブラックジャックになりました。
インシュランスは的中して合計15ドルが払い戻されたので、インシュランス分の利益は+10ドルです。
一方、本戦の賭け金10ドルは没収されているので、本戦分の損益は-10ドルです。
(インシュランス利益+10ドル)+(本戦の損益 -10ドル)= 合計0
つまり、トータルで損得なしになります。インシュランスを払った時、一番メリットのあるパターンですね。
インシュランスが外れ、本戦で相手に勝ったパターン
プレイヤーの合計値「20」に対して、ディーラーのアップカードはAです。
インシュランスが外れると、その分の賭け金は没収されます。
ディーラーがバストしたので、本戦に勝ちました(インシュランス外れ)
本戦では勝って合計20ドルが払い戻されたので、本戦分の利益は+10ドルです。
一方、インシュランスの賭け金は没収されたのでインシュランスの損益は-5ドルです。
(インシュランス損益 -5ドル)+(本戦の利益+10ドル)=合計+5
つまり、トータルで損益+5ドルとなります。
インシュランスを払わずに本戦で勝てば+10ドルの利益が出ていたことを考えると、今回のパターンはインシュランスを払ったことで半分損したことになります。
インシュランスが外れ、本戦でも相手に負けたパターン
プレイヤーの合計値「20」に対して、ディーラーのアップカードはAです。
インシュランスが外れると、その分の賭け金は没収されます。
ディーラーはブラックジャックにならず、本戦でも負けました(インシュランス外れ)
本戦で負けたので賭け金10ドルは没収、本戦分の損益は-10ドルです。一方、インシュランスも没収されているので、インシュランス分の損益は-5ドルです。
(インシュランス損益 -5ドル)+(本戦の損益 -10ドル)= 合計 -15
つまり、トータルで損益-15ドルとなります。
インシュランスを払わずに本戦で負けると-10ドルの損失で収まったことを考えると、今回のパターンはインシュランスを払ったことで余計に損したことになります。
プレイヤーの手札がブラックジャックで、インシュランスをしたパターン
プレイヤーにブラックジャックが出た場合、ディーラーにブラックジャックが出なければ本戦の賭け金は2.5倍払い戻されます。
10ドル賭けた場合だと合計25ドルが払い戻され、15ドルの利益になります。
ただ、このパターンの場合はインシュランスが的中してもしなくても、損益は+10ドルです。つまり、本戦分の賭け金と同額が払い戻されるということです。
なぜこのようになるのか、詳しく確認しておきましょう。
ディーラーもブラックジャックだった場合
プレイヤーとディーラーの両方がブラックジャックだった場合、本戦は引き分けでインシュランスは的中したことになります。
ディーラーがブラックジャックしたので、本戦でも引き分けました。
本戦の損益はプラスマイナス0。
一方、インシュランス分は合計15ドル払い戻され、10ドルの利益になります。
(インシュランス利益+10ドル)+(本戦の損益 ±0)= 合計 +10
つまり、トータル損益+10ドルです。
インシュランスを払わずに本戦で引き分けになった場合、プラスマイナス0になっていたことを考えると、今回のパターンはインシュランスを払ったことで、本戦賭け金分にあたる得をしたことになります。
(両方がブラックジャックになることは非常に稀で、その確率をざっくり計算するとおよそ0.2%です。)
ディーラーがブラックジャックではない場合
ディーラーがブラックジャックでない場合、本戦はプレイヤー勝利でインシュランスは外したことになります。
ディーラーはブラックジャックにならず、本戦で勝ちました(インシュランス外れ)
本戦の利益は+15ドル。一方、インシュランス分は没収されるので、損益-5ドルとなります。
(インシュランス損益 -5ドル)+(本戦の利益 +15ドル)= 合計 +10ドル
つまり、トータル損益+10ドルです。インシュランスを払わずに本戦にブラックジャックで勝った場合、損益+15ドルになっていたことを考えると、今回のパターンはインシュランスを払ったことで5ドル損したことになります。
ブラックジャックのインシュランスまとめ
この記事のまとめ
- インシュランスが的中して本戦で負けると損益0
- インシュランスを外して本戦で勝つとインシュランス分の損失
- インシュランスを外して本戦で負けると本戦+インシュランス分の損失
- プレイヤーがブラックジャックの場合、インシュランスで損益は変わらない
- インシュランスしない方が長期的に得する
いかがでしょうか。インシュランスはディーラーがブラックジャックだった場合の「保険」になりますが、予想が外れた場合は余計な損を被ってしまいます。
今回紹介したインシュランスは基本的に的中率も高くなく、配当も少なくなってしまう損な賭けですが、ブラックジャックにはインシュランス以外にも様々な賭け方があります。
賭け方や、知識が増えると勝ち負け以外の楽しさを体感できるのでぜひ試してみてください。
この記事を書いた人
ハル
予備校講師やセミナー講師を経て、在宅ライティング専業になりました。
Casimoでは2018年立ち上げ当初からカジノゲームや必勝法・攻略法の記事作成を担当しています。
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