大阪IRは2029年の開業が困難に!大阪知事は「事業への大きな影響はなし」と述べる

区域整備計画では2029年秋~冬頃の開業を予定していた大阪IRですが、開業時期が2030年に後ろ倒しになる見通しです。大阪府知事、MGMリゾーツの代表者ともに共通の認識を持っていることが示されました。

大阪IRの開業時期が遅れる原因や、開業が遅れることによる影響などについてまとめていきます。

大阪IRの開業は2030年前半の見通し

4月に国から認定を受けた区域整備計画によれば、大阪IRは2029年中のIR開業を予定していました。しかし、国の認定が想定よりも半年ほど遅れたことにより、開業時期が後ろ倒しになりました。

MGMリゾーツのCEOであるウィリアム・ホーンバックル氏は、今年5月頃に「着工時期は今年後半か2024年となる可能性が高く、開業時期は2030年前半」と言及しています。

また、大阪府知事の吉村知事は7月18日に「国が認定するまでに非常に長い期間がかかったので、開業時期をどうするかについて再協議が必要」と記者団に回答。開業時期が遅れることを示唆しています。

大阪府は7月中旬頃までに事業者と実施協定を結ぶ予定でしたが、準備の遅れなどを理由に基本協定を解除できる期限を9月末にまで延長しました。

今後は着工時期を具体的に定めた実施協定案を9月中旬までに作成し、2030年1月~6月の開業を目指す予定です。

開業の遅れによる事業への悪影響はないとコメント

大阪IRはもともと大阪万博の開催に合わせ、2025年に開業される予定でした。しかし、土壌問題や国の認定遅れなどが重なり、開業が5年も後ろ倒しになっています。

開業が遅れていることに関して、吉村知事は「大阪万博と合わせて開業できれば相乗効果が見込めたが、長期的に考えれば事業に大きな影響を与えるものではない」と述べています。

大阪IRはシンガポールや韓国などアジア圏のカジノが競合相手です。吉村知事は「日本や関西独自の文化をPRして差別化を図りたい」と述べ、前向きにIR推進に取り組んでいる姿勢を見せました。