大阪IR推進局が認定後初の住民説明会を開催!質疑応答で住民が紛糾

大阪府・市は、8月17日にIR事業の住民説明会を開催しました。国からIRの認定を受けて以降、初めての説明会になります。

国からは開業条件の一つに「地域との良好な関係構築」が求められている状況ですが、質疑応答では住民が紛糾する場面も見受けられました。

今回は大阪IR説明会の内容や、住民の質疑応答の様子についてまとめていきます。

大阪IR説明会の内容

8月17日、大阪府・市のIR推進局による住民説明会が開催されました。IR説明会は過去に何度か開催してきましたが、認定後の説明会は今回が初めてです。

今回の説明会では、事業計画の内容や資金調達計画、ギャンブル依存症対策の詳細など基本的な情報の説明が中心に行わました。

大阪IRの運営は、米MGMリゾーツとオリックスからなる大阪IR株式会社が担当します。IR推進局は、今年9月頃までに着工時期など具体的な計画を定めた実施協定案を策定すると説明。

事業者と協力して作成した区域整備計画は国から認定を受けたものの、「地元住民と対話する場を設けるなど、懸念の払拭を図る取り組みが必要」と指摘されている状況です。

質疑応答で住民が大阪IRに疑問を呈す

今回開かれた大阪IR説明会では、IR推進局職員からの説明後に質疑応答の場が設けられました。

IR推進局はギャンブル依存症対策について、入場回数の制限や厳格な本人確認、入場料の賦課などを行うと説明。これに対し、住民からは「十分な説明になってない」という声が多数上がりました。

他には「病院の看護師や学校の教師が人手不足の中、その人たちよりも上の給料をあげるからカジノ・夢洲で人を雇うのか」という指摘も入ります。職員は「女性やシニア、障がい者など多様な人材に対する柔軟な働き方を提供することで、多様な人材の確保に努めていきたい」と回答。

質疑応答では怒りを込めた口調で疑問を投げかける住民も多く、紛糾する場面も多々見受けられました。

大阪IR推進局は、地元住民からの理解を得る目的で、同様の説明会を今後も複数回にわたって開催する予定です。