【日本のカジノの入場料は6000円!】海外と日本カジノの入場制限についても解説

2016年2月にカジノ法案が成立し、国内ではIR誘致に向けての準備が進められています。IRは外国人観光客をターゲットにした施設なので、国内の居住者が利用する際には6,000円の入場料が発生します。

日本にカジノができるのは史上初のことであるため、入場料が海外と比較して適正なのか、入場制限はあるのかなど、分からないことが多いのではないでしょうか。

今回の記事では日本にできるカジノと海外カジノを比較しながら、入場料や入場制限について詳しく解説していきます。

日本のカジノと海外のカジノの入場料を比較

日本のカジノの入場料は、外国人観光客が無料、国内居住者や在日外国人は6,000円と決められました。開業前に決められた金額なので、運営次第で変更になる可能性はあります。

海外では入場料をどのように設定しているのか、比較した表がこちらです。

対象 入場料
日本 国内居住者、日本在住外国人 6,000円
外国人観光客 無料
シンガポール 国内居住者、シンガポール在住外国人 約8,000円
外国人観光客 無料
アメリカ 全員 無料
マカオ 全員 無料
フィリピン 全員 無料
韓国 国内居住者、韓国在住外国人 約900円
外国人観光客 無料

カジノで有名なアメリカやマカオ、フィリピンは、国籍問わず入場料が無料、韓国も約900円と安めに設定されています。シンガポールのみ、自国民の入場料が約8,000円と高めです。

外国のカジノと比較してみると、日本はカジノの入場料が高いことがわかります。

日本のカジノの入場料が高い理由はギャンブル依存症防止?

なぜ日本のカジノ入場料が高額に設定されているのかというと、IRが外国人観光客をターゲットにしたものであるためです。

外国人観光客が増えればインバウンド収益が上がり、結果的に多大な税収を確保することに繋がります。国内居住者や在日外国人はIRのターゲットからは外れるため入場料が設けられ、外国人観光客のみ無料に設定されています。

また日本人のギャンブル依存症を増加させないことも、入場料を高額に設定している理由の1つです。

日本にはパチンコや宝くじ、競馬、競輪など様々な公営ギャンブルがあり、依存症に陥っている方も少なくありません。カジノの入場料を無料にすると気軽に立ち寄れてしまうため、ギャンブル依存症になる方が増えることが懸念されます。

諸外国と比べて日本はギャンブル依存症の割合が高い傾向にあるので、入場料を高額に設定して敷居を高くしているのでしょう。

日本のカジノの入場制限は?

入場料以外にも、日本のカジノには一定の入場制限が設けられる予定です。入場制限は日本人と外国人観光客とで下記の通り異なります。

日本人(日本在住外国人) 外国人観光客
入場回数 週に3回・4週間で10回 無制限
提示書類 マイナンバーカード パスポート
チップ購入 現金のみ クレジットカード可

まず入場回数ですが、国内居住者は1週間で3回、4週間で10回までと上限が決められています。入場の際はマイナンバーカードと顔認証で本人確認が実施されるため、上限を超えて入場することはできません。

一方、外国人観光客には特に入場制限が設けられておらず、パスポートさえ提示すれば何度でも出入りできます。

カジノ内でベットに使うチップ購入ですが、ギャンブル依存症対策の観点から国内居住者は現金のみとなります。外国人観光客はクレジットカードも利用可能です。

海外カジノの入場制限

日本ではカジノに一定の入場制限が設けられていますが、海外でも同じように入場制限があるのでしょうか。ここではラスベガス、韓国、シンガポールのカジノの入場制限について解説していきます。

ラスベガス

ラスベガスのカジノには特別な入場制限が設けられておらず、満21歳以上の方であれば誰でも利用できます。身分証を提示し、21歳以上であることを証明できれば問題ないとされています。

21歳未満の入場は法律で禁じられており、保護者が同伴していたとしても入場できません。小さな子供をホテルに放置してカジノで遊ぶ行為も禁じられているため、ベビーシッターなどの子供を預けるサービスが充実しています。

韓国

韓国には計17ヶ所のカジノがありますが、自国民が利用できるのは「江原(カンウォン)ランドカジノ」のみです。その他のカジノは自国民の利用が全面的に禁じられています。

江原ランドカジノには入場制限があり、自国民が利用する場合は月に15回までと決まっています。入場制限の理由は、日本と同じくギャンブル依存症対策です。

外国人観光客の場合、満19歳以上であれば制限無しでカジノを利用できます。入場の際にはパスポートの提示が必要です。

シンガポール

シンガポールのカジノは少し特殊な入場制限が設けられています。

まずギャンブル依存症対策として自分自身で国に申請することにより、カジノへの入場を禁止したり回数の制限が可能です。配偶者や親、子供など、家族からの申請でも入場制限の申請ができるため、周囲の助けでギャンブル依存症を防げるようになっています。

また自己破産をしたことがある方や、生活保護受給者などもカジノへの入場が制限されます。

カジノの入場料まとめ

日本と海外のカジノの入場料や入場制限を比較して紹介しました。

日本でIR誘致が実現した際は、カジノの利用に6,000円の入場料が必要になります。入場するだけで6,000円となると敷居が高くなるため、メインの利用者は外国人観光客になるでしょう。

また、カジノの利用回数やチップ購入の方法にも制限が設けられます。

なお今回の記事で紹介した情報は全て開業前に定められた項目なので、運営が始まってから変更となる可能性があります。見本としているシンガポールに倣い、新たな入場制限が加えられるかもしれません。

IR誘致がどのように進んでいくのか、今後の動向に注目しましょう。