マカオカジノの売上が急回復!1月は前年より8割増で好転の兆し

2023年2月1日、マカオのカジノ売上が発表され、前年同月より約8割増となっていることが明らかになりました。ウィズコロナに向けた政策転換により、マカオ全体の観光需要が上がっていることが大きな要因と考えられます。

今回は、マカオのカジノ売上やインバウンド市場の回復などについてまとめていきます。

マカオのカジノ売上が前年比82.5%増

2023年1月、マカオのカジノ売上は前年同月より82.5%増の約1800億円でした。これにより、新型コロナウイルスが2020年に流行して以降の最高売上を達成したことになります。

新型コロナウイルスが流行して以降、マカオのカジノは売上の低迷が続いていました。コロナ以前は年間約3兆~5兆だった売上が2020年は約9700億、2021年は約1兆、2022年は6800億にまで下落。

マカオはゼロコロナに向けた政策を行ってきたため、国際旅行客の減少がカジノの売上にも大きな影響を与えていたのです。

2023年1月からマカオはウィズコロナ政策に転換し、水際措置が緩和されたことで国際旅行客が増加しました。旅行客の増加に伴い、カジノの売上も回復の兆しを見せています。

マカオ全体のインバウンド市場が回復

マカオは中国政府にならい、厳しいゼロコロナ政策を続けてきました。

2022年12月、中国政府がウィズコロナへの方針転換を発表するに伴い、マカオもウィズコロナへの移行を開始。2023年1月8日、ウィズコロナへ完全移行するに至りました。

ウィズコロナ政策では、航空便の旅客数の制限や隔離検疫が撤廃され、陰性証明書の代用品として簡易検査キットが利用可能に。水際措置の緩和で中国・香港への国際旅行客が増加し、マカオのカジノへの流入も増え、売上が回復する運びとなりました。

しかし回復に転じているとはいえ、コロナ以前の観光客数にはまだ及びません。今後、中国政府は国際旅行客をどのように呼び込んでいくのかが課題となるでしょう。