タイがカジノの合法化に向けて委員会を設立、ラスベガス・サンズなどが開発に注視

今年10月、バンコク・ポスト紙が「タイ国内でカジノの合法化に向けて新たな委員会が設立された」と報じました。

タイでは以前からカジノを合法化するための動きが強まっており、アメリカのラスベガス・サンズなどがリゾート開発の進出を検討している状況です。今回は、タイでのカジノ合法化の動きについてまとめていきます。

タイがカジノの合法化に向けて動き出す

タイでは日本と同様に、公営以外のギャンブルが禁じられています。しかし、近年はカジノを合法化する動きが強まっており、今年10月にカジノ合法化を検討するための委員会が設立されました。

委員会は、政府に「合法的なカジノを含む統合型リゾートをタイ国内の各地に設立すること」を提言。国会への報告書提出なども行っています。

また、タイの周囲の国であるフィリピンやマニラでもカジノ建設が検討されており、タイにもリゾート建設の期待が高まっている状況です。

しかし、タイは以前に大麻を合法化して失敗した経験があります。大麻の二の舞にならないよう政府は慎重な構えも見せているため、一筋縄ではいかないでしょう。

設立された委員会の任期は90日間とされており、期間中にカジノ含む様々なギャンブルを合法化する可能性が検討される予定です。

リゾート開発にはラスベガス・サンズなどが進出を検討

世界のカジノ企業もタイのカジノ開発には注目しており、アメリカのラスベガス・サンズやMGMリゾーツ・インターナショナルが開発への進出を検討しています。

ラスベガス・サンズはアメリカをはじめ、中国のマカオやシンガポールなどでリゾート開発を行っています。一方のMGMリゾーツ・インターナショナルもアメリカに多数のカジノを持ち、大阪IRの開発事業者でもある大企業です。

タイは元々リゾート地としても人気が高いため、カジノが合法化された暁には、アジアでも有数の巨大な統合型リゾートになることが期待されます。どの企業が参入したとしても、大規模なリゾート開発が実施されることは間違いないでしょう。