ポーカーのストレートってどんな役?確率・強さ比較・注意点を解説
- 公開日:2022年11月18日
- 更新日:2023年3月1日

ストレートは数字が連続することで完成するポーカーの役です。
この記事さえ読めば、ポーカーでストレートが完成する確率だけでなく、実戦で役立つストレートの注意点を把握できます。
世界では知的なスポーツとして大人気のポーカー。それぞれの役を深く理解して、勝負に勝つ方法を研究していきましょう。
この記事を読んだら分かること
- ストレートとは(画像解説)
- ストレートが出来る確率
- ストレートフラッシュとストレートの簡単な見分け方
- ストレートに関する注意点
目次
ポーカーの中位役!ストレートとは
まずはポーカーのストレートがどのような役か理解するために、成立条件や呼び方について確認しておきましょう。
ポーカーのストレートとは
ストレートの成立条件
ストレートとは「数字が連続する5枚のカードで構成される役」です。

特定の構成数字はなく、K-Q-J-10-9も7-6-5-4-3もストレートとして扱います。
ただし、Q-K-A-2-3のようにAを挟んだストレートはありません。Aが含まれるストレートは5-4-3-2-AとA-K-Q-J-10の2種類です。
また、5枚のカードのスートは考慮しません。全て同じスートの場合、ロイヤルストレートフラッシュやストレートフラッシュといったストレートの上位役になります。
ストレートの呼び方
ストレートの呼び方は、構成するカードの中で一番高いランクの数字で決まります。
たとえば、A-K-Q-J-10のストレートの場合、一番ランクが高いのはエース(A)です。Aが一番上と分かるように、「エース(A)ハイのストレート」と呼びます。

同様に、K-Q-J-10-9ならキングハイのストレート、7-6-5-4-3ならセブンハイのストレートとなります。
ストレートの語源・由来
ほとんどの人はお気づきかもしれませんが、ポーカーのストレートの語源は英語のストレート(straight)です。
ストレート(straight)は日本語で「まっすぐ」という意味。数字が連続して並んでできる役なので、まっすぐと言われればそのままですね。
ちなみにストレートポーカーと繋げて言うと、ドローなしのルールを採用するポーカー種類の1つとなるので注意してください。
ポーカーでのストレート同士の強さ比較・勝敗の決め方
ゲームで最後に残った2人以上のプレイヤーがストレートだった場合は、下記2つのポイントをみて勝敗を決定します。
ストレート同士の強さ比較・勝敗の決め方
一番ランクの高い数字を比較
最初に比較するのは、構成するカードの中で一番ランクの高い数字です。
ポーカーでは2,3,4,…の順にランクが上がり、最強の数字はAとなります。
【例】K-Q-J-10-9 対 10-9-8-7-6

K-Q-J-10-9で一番ランクの高い数字はK。一方、10-9-8-7-6で一番ランクの高い数字は10。
ランクはK>10なので、K-Q-J-10-9が勝ちます。
スートの強さで比較
構成する数字がまったく同じ場合は、ランクの高いカードのスート(マーク)の強さで比較します。
スタンダードなルールだとスペード(♠)>ハート(♡)>ダイア(♢)>クラブ(♣)です。

しかしローカルルールでクラブが一番強くなることもあるし、スート比較をせずに引き分けとすることも。
ポーカー種類やプレイする地域で異なるので、スート比較の有無はプレイ前に確認するようにしてください。
ポーカーでストレートが出来る確率
52枚1組のトランプカードを使用した場合、ストレートが出来る確率は0.392%です。
約250回に1回起こる確率なので、そこまで珍しい役ではありません。実際のポーカー勝負でもよく見かけます。
ストレートの出現確率の算出方法に興味のある方は、以下で計算過程をご確認ください。
確率の計算方法
ストレートの出現確率は以下の式で計算できます。
(ストレートの全組み合わせ)÷(全組み合わせ)×100=(ストレートが出る確率(%))
52枚1組のトランプカードから5枚のカードを選ぶ全組み合わせは、52C5=2,598,960通りです。
ストレートの組み合わせは、まずサンプルとして「A-K-Q-J-10」のストレートを例に考えていきましょう。
「A」にはスートが♡♣♢♠の4種類あります。そして、それぞれのAに対し「2」は♡♣♢♠の4種類です。さらにその「2」に対し、「3」は♡♣♢♠の4種類。
同じように「4」「5」まで考えた時、スートを考慮したAから始まる連続した数字の組み合わせは全部で4×4×4×4×4=1024通りです。
この中から同じスートで構成されるストレートは4つあるため、それを全体から引きます。(*ストレートとストレートフラッシュを区別するためです)
つまり、「A-K-Q-J-10」のストレートの組みあわせは全部で1024-4=1020通りです。
連続する数字の組み合わせは「A-K-Q-J-10」から「5-4-3-2-A」までで全10通りあるので、ストレートの組みあわせは1020×10=10,200通りと分かりました。
上記を用いてストレートの出現確率を求めると…
10,200÷2,598,960×100=0.392%
となります。
ストレート以外のポーカー役早見表
下記ストレート以外のポーカー役一覧です。役の強さを比較したい時にお役立てください。ストレートはフラッシュの下、スリーカードの上に位置します。
役の名称 | 説明 |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスートのAKQJ10で構成される最強役 例)A♠-K♠-Q♠-J♠-10♠ |
ストレートフラッシュ | ストレートとフラッシュが同時に完成する役 例)K♡-Q♡-J♡-10♡-9♡ |
フォーカード | 同じ数字のカード4枚で構成される役 例)A♠-A♡-A♣-A♢-7♠ |
フルハウス | スリーカード1組とワンペア1組で構成される役 例)Q♠-Q♡-Q♣-9♡-9♢ |
フラッシュ | 同スート5枚のカードで構成される役 例)J♢-10♢-7♢-6♢-2♢ |
スリーカード | 同じ数字のカード3枚で構成される役 例)9♠-9♡-9♣-8♡-2♢ |
ツーペア | 異なる数字のワンペア2組で構成される役 例)A♠-A♡-K♣-K♡-10♡ |
ワンペア | 同じ数字のカード2枚で構成される役 例)J♠-J♡-10♣-5♣-3♣ |
ハイカード | 役なし。「ブタ」ともいう。 例)A♣-J♣-10♡-7♡-5♡ |
ストレートフラッシュとストレートの違い・見分け方
連続する5つのカードからなり、すべてスート(マーク)が同じならストレートフラッシュです。

1つでも異なるスートが入っていればストレートどまりとなります。
ストレートフラッシュはストレートより高位の役なので、同時に成立してもトップカードで勝負比較はしません。
5ハイカードのストレートフラッシュでもAハイのストレートに勝てます。
ポーカー勝負で役立つストレートの注意点
最後に実際のポーカー勝負で役立つストレートの注意点を4つまとめました。注意点を頭に入れたうえで勝負に挑めば、勝てる可能性を広げられます。
ストレートはそこまで強い役ではない
ストレートが完成するのはうれしいものですが、フラッシュやフルハウス等、ストレートより高位の役は少なくないです。そのため、高位役とバッティングして負けてしまうことも珍しくありません。
場に出たカードからみてベストハンドで判断できない場合は、全額勝負しにいくのは避けるようにしましょう。
もし負けても資金が残っていれば、次ゲーム以降で勝てる余地は残ります。
エースハイのストレートは勘違いしやすい
AハイのストレートはA-K-Q-J-10だけです。
たまにA-2-3-4-5をAハイのストレートだと勘違いする人がいますが、A-2-3-4-5の一番高いランクの数字は「5」のため、5ハイストレートにあたります。
なお、5ハイ以下のストレートはありません。ストレートの中では5ハイストレートが最弱で、Aハイストレートが最強です。
ストレートドローの時は次のカードで成立する確率を考える
ストレートドローとは、あと1枚でストレートが完成するハンドのことをいいます。
ストレートドローになったらストレート完成に必要な1枚が出る確率を考えて立ち回るようにしましょう。
たとえば、8-7-5-4のストレートドローと7-6-5-4のストレートドローでは後者の方が次カードでストレート完成になる確率は高いです。
理由は役完成に必要なカードの枚数の多さです。8-7-5-4の場合、役を完成できるのは「6」のみ。一方、7-6-5-4の場合は「8」または「3」どちらか。全体で「6」は4枚に対し、「8」「3」は合計8枚あるので、「8」「3」が次カードで出現する確率の方が高いといえますね。
役完成に必要なカードの残り枚数が多いなら積極的に勝負しにいってもいいですが、残り枚数が少ないならあまり期待しすぎないようにしましょう。
ストレート同士の勝負を常に想定する
テキサスホールデムのような共通カードがあるポーカーだと、ストレート同士の勝負になることはよくあります。
自分のハンドにストレートが完成したら、相手もストレートが完成している可能性を常に想定しておきましょう。
自分のストレートが一番強い可能性が高いなら勝負すべきです。相手が状況判断をミスしてくれたら全額勝負してくれるかもしれません。
自分のストレートが相手より弱い可能性が高いなら、大きく勝負に出るのはやめておきましょう。勝ち負け以前に、全額賭けるほどの良いハンドではありません。
ポーカーのストレートまとめ
この記事のまとめ
- ストレートはスート違いの連続する5つのカードで完成する
- スートがすべてそろっていたらストレートフラッシュになる
- ストレートの出現確率は0.392%
- ストレート同士ぶつかることがあるので状況判断したうえで勝負すること
ポーカーのストレートは連続する5枚のカードで完成します。
そこまで出現確率は低くないので、何度か実戦を重ねていれば初心者でも簡単に完成させられるでしょう。
ただしストレート完成時は自分より高位の役やストレートに注意してください。ベストハンドでもないストレートで全力勝負するのはもったいないですよ!