バカラのハウスエッジとは?計算方法や基本戦略について解説

今回はバカラのハウスエッジやルールについて紹介していきます。

数あるカジノゲームの中でもアジアの大富豪がわき目もふらずに熱中するものこそバカラです。カジノの王様バカラは最も負けにくいゲームだと言われていますが、その理由は圧倒的に少ない「ハウスエッジ(控除率)」にあります。

今回はハウスエッジ(控除率)について解説していきます。

ハウスエッジ(控除率)はプレイヤーの利益を減らすことに直結するため、バカラで遊ぶなら必ず知っておいた方がいいです。ハウスエッジが分かればギャンブル全体の仕組みも分かりますよ!

当サイトは公平なレビューを提供し、記事中で紹介している他社広告は評価に影響しないことをお約束します。
また、当サイトはオンラインギャンブルが合法な国に居住する方々に向けて提供しています。利用者は居住国の法律を遵守しながらご利用ください。詳細については、執筆・編集ガイドラインプライバシーポリシーをご覧ください。

この記事を読んだら分かること

  • バカラの基本的なルール
  • バカラのハウスエッジとは?
  • ノーコミッションバカラのハウスエッジ
  • ハウスエッジを利用したバカラの戦略

バカラの基本的なルール

まずは簡単にバカラの基本的なルールをおさらいしておきましょう。お正月に家族で集まってトランプの”かぶ”をやったことのある方はイメージしやすいかもしれませんが、トランプが配られ、手持ちのカードの一桁目が大きい方の勝ち。というゲームです。

バカラは「プレイヤー(PLAYER)」と「バンカー(BANKER)」どちらが勝つか予想して賭けるゲームです。

それぞれにトランプカードが2~3枚配られ、合計値の1桁目が数字の「9」もしくは「9に近い数字」となった方が勝ちとなります。また、最初の2枚で8か9が出ることを「ナチュラル8」「ナチュラル9」と呼び、これらが出た場合に関してもその時点で勝ちという簡単なものです。

バカラのハウスエッジ

ここまでで、バカラはブラックジャックやポーカーのような駆け引きのゲームではなく、どちらかといえばルーレットのような運の要素が強いゲームだということがわかります。

しかし、単純に1/2の確率で勝ち負けが決まるわけではなく、先ほど説明した「PLAYER」と「BANKER」の勝率の違いや、それを調整するためのコミッションによって微妙に変わってくるのです。

また、そのコミッションはハウスエッジという控除率とも関わってくるので、確率論を基に計算して、詳しく解説していきます。

ハウスエッジとは?

ハウスエッジはバカラに関わらず、ギャンブルを開催する胴元の取り分を指し、単に負けた人間の負け分を勝った人間の勝ち分に流すだけでは運営側に全く利益がメリットがありません

カジノを運営するのにもお金がかかるので、ハウスエッジ自体はあって当然のものです。レストランに行っても食材費だけを払う、というわけにはいきませんよね。

そのため、このハウスエッジを知らずにゲームを続けると、胴元側に一方的に搾取されてしまうので、きちんと理解しておきましょう。

ハウスエッジの計算方法

8DECKで1000円をかけた際の配当とハウスエッジを1つずつ計算していきましょう。

ちなみに8DECKとは、ジョーカーを除くトランプ52枚を1DECKとして、8組のトランプ、416枚を使用することです。6DECKでおこなわれるバカラなどもありますが、ここでは一般的な8DECKで計算します。

まずは1000円賭けた時の期待値を計算します。期待値とは、賭け金に対して戻ってくる「見込み」の金額のことで、すべての場合の「配当金」×「確率」の合計で求められます。
例を挙げて説明しましょう。

サイコロを振って、「6」が出た場合は3000円の配当金がもらえ、それ以外のときは300円の配当金がもらえるとします。
すると期待値は 3000×1/6 + 300×5/6 = 750円です。

次にハウスエッジですが、(賭け金 – 期待値)/ 賭け金で求めることができます。
今回の場合は賭け金は1000円なので、(1000-750)/ 1000 = 0.25 となり、これをわかりやすく百分率に直すと、ハウスエッジは25%ということになります。

計算する前に8DECKでバカラをおこなった場合の、それぞれの出現率を出しておきましょう。

  • 「BANKER」が勝つ確率:45.8597%
  • 「PLAYER」が勝つ確率:44.6247%
  • 「TIE(引き分け)」の確率:9.5156%

それでは、これをもとに下記のパターンを計算していきます。

BANKERに賭けた場合のハウスエッジ

まずは「BANKER」に1000円賭けた際のハウスエッジを計算してみましょう。

「BANKER」が勝利すると、賭け金の2倍から%のコミッションが差し引かれるので配当金は1950円です。
「PLAYER」が勝利した場合は配当金が0円となります。
「TIE(引き分け)」の場合は、賭け金がそのまま返ってくるので配当金は1000円です。

というわけで期待値は
1950×0.458597 + 0×44.6247 + 1000×0.095156 = 989.42015円

ハウスエッジは約1.06%です。

PLAYERに賭けた場合のハウスエッジ

次に「PLAYER」に1000円賭けた際のハウスエッジを計算してみましょう。

「BANKER」が勝利すると、配当金は0円です。
「PLAYER」が勝利した場合は賭け金の2倍が返ってくるので配当金は2000円となります。
「TIE(引き分け)」の場合は、賭け金がそのまま返ってくるので配当金はやはり1000円です。

というわけで期待値は
0×0.458597 + 2000×44.6247 + 1000×0.095156 = 987.65円

ハウスエッジは約1.24%です。

「BANKER」に賭けた際のハウスエッジは1.06%なので、コミッションで調整した後でも「PLAYER」側は少し不利です。しかし、差は0.18%だけなので、ほとんど誤差といっても差し支えないでしょう。
コミッション5%というのは実によくできた調整だということがわかります。

TIEに賭けた場合のハウスエッジ

続いては「TIE(引き分け)」に賭けた場合のハウスエッジを計算してみます。

「TIE」での勝率は、わずか9.5156%です。10回やって1回出るかどうか、というところ。「BANKER」や「PLAYER」が勝利してしまうと配当金は一切ありません。

勝率が極端に低いかわりに、「TIE」で勝った場合の配当金は9倍もらえます。1000円賭けて勝てば9000円が返ってくるこということです。

ところが、この配当金に勝率をかけると期待値はたったの856.404円と、「BANKER」の期待値989.42015円や「PLAYER」の期待値987.65円に比べると圧倒的に期待値が低いことがわかります。

ハウスエッジもなんと約14.4%です。

「BANKER」と「PLAYER」のハウスエッジの差は誤差だと言いましたが、「TIE」のハウスエッジは流石に誤差だとは言えません。

1発逆転を考えるとついつい「TIE」にかけたくなる気持ちはわかりますが、こうして計算してみるとバカラで勝ちたければ「TIE」に賭けるのは避けた方が賢明でしょう。

ペアに賭けた場合のハウスエッジ

バカラは基本的には「PLAYER」「BANKER」「TIE」の3種類に賭けるゲームですが、バカラの聖地であるマカオにはローカルルールとして「Pair(ペア)」という賭け方もあります。

「Pair」というのは、最初に配られた2枚が「1」「1」や「2」「2」のようにゾロ目だった場合に、勝敗に関わらず配当金が支払われるというものです。

8DECKの場合、出現確率は7.4699%と、「TIE」以上に勝率は低く、配当が賭け金と合わせて12倍と、「TIE」以上にリターンも大きい賭け方です。

ここに1000円をかけた場合、期待値は896.388円なので、「TIE」に比べると多少マシですが、「PLAYER」や「BANKER」に比べるとかなり期待値が低いことがわかります。

ハウスエッジも約10.3%です。やはりかなり高めです。

ノーコミッションバカラのハウスエッジ

今まではコミッションを5%にして紹介してきましたが、バカラのコミッションは5%が多いというだけで、カジノによってコミッションは異なり、中にはノーコミッションバカラと呼ばれるものもあります。

ノーコミッションバカラと普通のバカラの異なる点

ノーコミッションバカラと普通のバカラは「BANKER」か「PLAYER」に賭けるという基本的なルールは変わりません。ただ、普通のバカラでは「BANKER」に賭けて勝利すると5%のコミッションが引かれますが、ノーコミッションバカラではコミッションがとられません。

「BANKER」側は勝率が約50.68%ですから、コミッションをとられないということは期待値が賭け金を上回ります。ということはノーコミッションバカラで「BANKER」にかけ続ければ絶対に勝てる!?…かと思いますが、実はそうではありません。ノーコミッションと言いつつ、しっかりコミッションを回収するカラクリがあります。

「BANKER」に賭けていて、「6」で勝った場合は50%のコミッションがとられてしまうのです。単純計算で、一桁は0~9の10個あるので、6が出る確率は1/10ですから、毎回5%のコミッションを取られるか、1/10の確率で50%取られるかの違いです。ノーコミッションという名前ですが、実際に差し引かれるコミッションはほとんど同じだというわけです。

スーパー6に賭けた場合のハウスエッジ

また、スーパー6という賭け方も存在して、ノーコミッションバカラでは「BANKER」の「6」で勝ってしまうと損をしてしまいますが、スーパー6はその逆で「BANKER」の「6」で勝った場合のみ配当がもらえる。という賭け方です。

当たれば12倍の配当という「TIE」以上に夢のある賭け方ですが、当然その勝率は低くわずか5.84%、ハウスエッジは29.98%と、圧倒的にカジノ側が得をする設定になっています。

ハウスエッジを利用したバカラの基本戦略

バカラは運の要素が強いギャンブルですが、ハウスエッジを理解すれば、基本的な立ち回り方がわかってきます

ここまで紹介してきた、1000円を賭けた際の期待値やハウスエッジを賭け方ごとにまとめたので、ご覧ください。

配当勝率期待値ハウスエッジ
BANKER1.95倍50.68%989.420円1.06%
PLAYER2倍49.32%987.65円1.24%
TIE9倍9.52%856.404円14.40%
Pair12倍7.47%896.388円10.30%
スーパー612倍5.84%700.200円29.98%

こうして比べてみると、やってはいけないことや、勝率を上げるためにやるべきことが見えてきます。

さらに踏み込んだ戦略を3つ紹介します。

「TIE」や「Pair」、「スーパー6」には賭けない

上の表を見れば、「BANKER」や「PLAYER」に対して、「TIE」や「Pair」で勝ち続けることの難しさがよくわかります。「スーパー6」はもってのほかです。

もちろんあくまで確率なので、1度や2度大勝ちすることはあるかもしれませんが、繰り返していくと確率は収束していくので、いつかは負けてしまうでしょう。

「BANKER」と「PLAYER」に関してはコミッションによる調整のおかげで本当に誤差の範囲ですが、一応最善の選択は「BANKER」ということになります。

タイの配当9倍は魅力的ですが、ハウスエッジからみて賭け続けるだけ損だということが分かります。どうしても賭けたい場合は1~2回チャレンジしてみて、外したらプレイヤー・バンカーに切り替えるようにするといいでしょう。

コミッションの違いに注意

先ほど紹介したノーコミッションバカラのように、賭ける場所やバカラのルールによってコミッションは異なる場合があります。

バカラで遊ぶ前には、必ずその場所でのコミッションを確認しましょう。5%というと小さな数字に思えるかも知れませんが、ギャンブルで勝っている人はそうした細かい数字を見逃さない人です。

DECK数に注意する

今回は基本的な8DECKで計算してきましたが、DECK数によって「BANKER」側、「PLAYER」側、そして「TIE」側の期待値が微妙に変わります。

8DECKと6DECKではほとんど変化ありませんが、8DECKとシングル(1DECK)の場合を比べると、0.05%ほどですが、「BANKER」側の期待値が上がり、逆に「PLAYER」側の期待値は0.05%下がります。「TIE」に至っては1%以上期待値が下がります。

つまり、もともと「BANKER」有利だったゲームが、DECK数が下がるにつれてますます有利になるというわけです。

シングルの際の「BANKER」側のハウスエッジはわずか1.01%なので、カジノ側からすると旨みの少ないゲームになってしまいます。ですから、シングルがあればラッキーですが、シングルが設置されていないカジノも少なくありません。

バカラで使える必勝法

さて、ハウスエッジを知ることで基本的な戦略はわかりました。

しかし、それだけではなかなか勝てないという方もおられるかもしれません。そこで、ベッティングシステム。つまりお金の賭け方から考える方法も簡単に紹介しておきます。

負けを取り戻す「マーチンゲール法」

マーチンゲール法

マーチンゲール法」とはギャンブルをしたことがある人なら一度は考えたことのある手法ではないでしょうか。簡単に言うと、勝負に負けたら、次の賭け金を前回の倍にする方法です。

ゲーム賭け金勝敗損益
11×-1
22×-3
34×-7
48×-15
5161

今回は、ベットする額が$1であったと仮定して5回ほどプレイした時を例に紹介します。1回目は負けているので、2回目は最初のベット額の倍(つまり$2)をベットします。

さらに負けると$4、その後も負けると$8とベット額が増えていきます。なぜ倍ベットしていくのかというと1度勝てば負けを取り戻せます。

ただし、負け続けると資金に限界が訪れてしまったり、心理的状態もよくなくなり勝利までの戦略を立てられないので注意が必要です。

逆マーチンゲール法こと「パーレー法」

パーレー法

マーチンゲール法」とは逆に、ゲームで勝った時に賭け金を倍に増やしていく方法が「パーレー法」です。要は、勝った金額をそのまま次のベットにつぎ込もうということです。

ゲーム賭け金勝敗損益損益合計次回賭け金
11111×2=2
22232×2=4
34484×2=8
488168×2=16
516163116×2=32
632326332×2=64
764×00-1

勝つにつれ倍がけしていくので、資金が増える傾向があります。負けた場合は賭け金が増えず、勝てば利益がどんどん増えていくのでローリスク・ミドルリターンな必勝法です。

「マーチンゲール法」は失敗した際のリスクが大きいですが、こちらなら初心者でも安心して賭けられます。ただし、1度負けるとマイナスになってしまうので注意が必要です。

バカラのハウスエッジまとめ

この記事のまとめ

  • 「TIE」や「Pair」、「スーパー6」には賭けない。
  • 誤差の範囲ではあるが、最善の賭け方は「BANKER」
  • ノーコミッションバカラなど、コミッションは異なる場合があるので、必ずチェックする。
  • DECK数が減れば減るほど、もともと有利だった「BANKER」側がますます有利になる。
  • DECK数も必ず確認する。

いかがでしょうか。バカラにはハウスエッジが設定されているため、わからないままにプレイを続けてしまうと、ただ搾取される結果になってしまいます。

ハウスエッジが20~25%もある競馬や、50%以上もある宝くじに比べて、バカラは1%で勝ちやすいギャンブルなので、しっかり理解した上でバカラのプレイを楽しんで下さい。

この記事を書いた人

ハル

予備校講師やセミナー講師を経て、在宅ライティング専業になりました。
Casimoでは2018年立ち上げ当初からカジノゲームや必勝法・攻略法の記事作成を担当しています。

ハル

関連記事

関連記事をもっと見る
Skip to toolbar