【大阪IR】PR動画で有名アーティストの作品を無断使用していた事実を発表

大阪府・市が運営するIR推進局は、以前に公開したPR動画や静止画の中に有名アーティストの作品を無断で使用していた事実を発表しました。

大阪IR推進局と、動画作成に携わったMGMリゾーツは調査結果を報告の上、謝罪しています。今回は、動画や静止画で無断使用されていた作品の詳細や、大阪府・市の対応についてまとめていきます。

大阪IRのPR動画で著作者の許可を得ず作品を無断使用

大阪IRのPR動画で無断使用されていたのは、美術家の奈良美智氏や村上隆氏の作品です。青森県立美術館で展示されている有名な「あおもり犬」をはじめ、複数の作品が無断で使用されていました。

奈良氏はIR推進局に対して作品の使用を断っている上、SNSでは「カジノは基本的に好きではない」と発信するなど問題になっています。

また大阪府・市は8月29日の記者会見において「IRイメージの資料として作成した静止画にも、必要な権利処理の手続きを行わずに作品を使用していた」ことを明らかにしました。

今回問題になったPR動画や静止画は、IR事業者のMGMリゾーツが作成して大阪府・市に提供したものです。無断使用の一件はMGMリゾーツとオリックスが調査をして判明しました。

IR推進局とMGMリゾーツが再発防止策を発表

大阪府・市は無断使用の事実を発表し「事態を重く受け止め、深くお詫びします」と謝罪しました。また、事業者のMGMリゾーツも「アーティストや大阪府・市、関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたことを改めてお詫びします」と謝罪コメントを出しています。

今回の一件を受け、大阪府・市は再発防止を徹底することを表明。具体的な再発防止策として下記を発表しています。

  • 第三者のアート作品の使用に関わる権利処理状況を一元的に管理するためのプロセスを強化
  • 定期的に研修を実施することにより、業務に関わる従業員のコンプライアンス意識を向上

なお、無断使用があった該当の動画や資料などは既に公式サイトから削除されています。