【長崎IR】区域整備計画が承認され認定申請に向けての動きが進む

長崎県が県議会に提出したIR誘致の区域整備計画案は、賛成多数で可決になりました。これにより、長崎IRは1つの難所を乗り越えたことになります。

長崎県は、かねてより佐世保市のハウステンボス隣にIR誘致を目指し、活動を続けてきました。後は国への認定申請を行い、承認されればカジノ誘致が実現することになります。

長崎県議会の様子や可決の決め手、長崎IRの今後の予定についてまとめていきます。

長崎IRの区域整備計画案が可決される

4月20日、長崎県議会は「区域整備計画案を承認する議案」のために臨時議会を開きました。県議会では多数の意見が取り交わされ、中には反対する声も見られましたが、最終的には賛成42・反対3の大差で可決が決まりました。

反対意見としては「ギャンブル依存症になる県民が現れる懸念」や「資金調達先の企業が公開されていない」などが挙げられています。

しかし「長崎県の地域活性および経済効果につながる」との声が大多数を占めたこともあり、結果的に賛成票が大きく上回ることになりました。

県議会終了後の記者会見で、大石知事は「国からの区域認定を勝ち取りたい」と意気込みを見せています。

予定通り国への申請を行い、長崎IRの実現を目指す

区域整備計画案が無事に可決となったため、長崎県は予定通り4月28日までに国への認定申請を行います。区域整備計画案はカジノ・オーストリアと共同作成したものであり、今後もパートナーとして二人三脚で計画を進めていく方針です。

国からの承認が下りれば、2027年秋頃の開業を目指してカジノ誘致の取り組みを始める予定としています。正式にIR候補地が認定されるのは2022年後半~2023年頃となっているため、早ければ2022年中にもカジノ誘致の取り組みが開始される手筈です。

ただ、長崎IRは県民団体による反対が未だに続いていることや、交通整備の問題、ギャンブル依存症への対策、治安悪化の懸念など様々な課題が残されています。

そのため、今後は課題解決に向けての根拠ある情報を開示しつつ、県民が納得できる説明をすることが求められるでしょう。