【長崎IR】資金調達先のクレディ・スイスが買収!IR誘致への影響

長崎IRの資金調達先の1つである「クレディ・スイス」が買収されることが明らかになりました。スイスで2番目に大きな規模を誇る金融グループだったため、世界中の金融市場に衝撃が走っています。

IR誘致において資金調達は重要な課題であり、資金調達先を1つ失うことになれば、誘致への影響が懸念されるでしょう。

今回はクレディ・スイス買収による長崎IR誘致への影響や長崎県の反応をまとめていきます。

長崎IRに出資予定だったクレディ・スイスが買収

クレディ・スイスを買収したのは、スイスで最も大きな金融機関であるUBSグループ。買収額は31億5000万ドル(約4200億円)で合意したとの発表がありました。

2021年頃からクレディ・スイスは赤字が続いており、株価が右肩下がりになっていました。金融市場の混乱を避けるため、スイス政府が仲介する形で今回の買収が決まったそうです。

クレディ・スイスは「キャンター・フィッツジェラルド証券」「CBRE」と3社共同で長崎IRへの出資・融資を予定していました。

買収後にUBSグループが長崎IRへの出資・融資を続投するのかは今のところ明らかになっていません。

また、キャンター・フィッツジェラルド証券とCBREが買収を受けてどのような対応をするのかも未発表の状態です。

長崎県知事は「IR誘致を実現する」と明言

クレディ・スイスの買収が発表された後の記者会見において、長崎県の大石知事は「買収となると状況が変わると思うので、どういった影響が出るのかを含めまず情報収集をしていきたい」と述べました。

その上で「何があってもIRを実現するという思いは変わらない」と明言。今後も引き続き長崎IR誘致の計画を進めていく方針です。

今回の買収騒動がIR誘致にどのような影響を与えるのかは、情報収集の上で改めて発表されるでしょう。

長崎IRの開業費は約4,380億円を見込んでおり、そのうち約1,750億円は企業の出資、約2,630億円は金融機関からの融資を受ける予定です。

海外の金融機関からの出資・融資は大きな割合を占めており、クレディ・スイスからの資金調達ができないとなると少なくとも打撃を受けることが予測されます。

クレディ・スイスの代わりとなる資金調達先を探すのか、既存の金融機関と出資割合に関する交渉を行うのか、今後の動きについては続報を待ちましょう。